至高のおいなりさん

こんにちは、あやはなです。



先日ふと心の中の願いが口をつきました。


「あぁ、おいなりさんが食べたい」



「オイナリサントハ何者ダヨー」


横で花っぴぃたちが聞いていたみたいです。


「あれ食べた事ないですか。

 甘じょっぱく味付けしたお揚げにご飯が入ってる奴です。」


「食ベテミタイダヨ。作ルダヨー。」


「いえ、お家で作っても美味しいですけど、

 ここは世界一美味しいおいなりさんを食べに行きましょう!」


「レッツゴーダヨー♪」



という事で、
心の中のおいなりさんゲージがMAXを超えたので、
早速出掛けて来ました。おいなりさんと言えば、
茨城県笠間市にある笠間稲荷神社です。

新宿から常磐自動車道に乗って友部ICまで。
やっぱり空いてましたので1時間ちょいでした。
冬のお出かけは渋滞がなくて助かります。


着きました。
笠間市のマスコットいな吉くんが出迎えてくれました。





こちらは「上を向いて歩こう」で有名な、
坂本ぴゅうさんが結婚式を挙げられた神社でもあります。
笠間稲荷さん坂本ぴゅうさんのご縁については、
すごく不思議なエピソードがあるのですが長いので、
もしご興味があれば検索してみてください。


自分は特に信心深い訳ではないのですが、
ただ本当においなりさんが食べたくて出掛けます。
笠間稲荷と聞くだけで口の中にふんわりとおいなりさんの味が広がってしまいます。


それにいつ行ってもそんなに混んでなくて、
のんびりとした空気が流れているこじんまりした可愛い街並で、
とても気に入っています。
ですが今回は初詣客が多いみたいで結構賑わっていました。


こんなに参拝客が多いのは初めてです。




そこら中にキツネさんがいらっしゃいます。



自分も勘違いしていましたが、
お稲荷さんというのはキツネさんではなく、
ウカノミタマさんという日本神話に登場する方で、
眷属であるお供がキツネさんです。


門前町の至る所でおいなりさんが売られていますが、
その数10件ほどありましてお店によって味が違います。
中でもこちらの二ツ木さんおいなりさんは本当に絶品です!





本当に美味しくて、
初めて食べたその日から忘れられない味になりました。
とりあえず3つ購入しました。店内では食べられないのでテイクアウトのみです。


こちらのおいなりさんは、
いわゆるご飯時に食べるいなり寿司ではなく、
まるでデザート感覚で食べる甘いおいなりさんです。


黒糖が染み込んだお揚げの中に、
胡桃のはいったご飯が入っています。
笠間稲荷さんは元は胡桃下稲荷というお名前だったので、
それで胡桃が入ってるんですね。
え?甘そうだな、胃がもたれそう…と一瞬思うんですが、
これが軽い。
何個でも食べられそうな感じです。


「美味シイダヨー」


「ですよね。このおいなりさんは最高ですね」


花っぴぃたちも大満足でした。
みんなでのんびりと境内にある年季の入った休憩所にて、
おいなりさんを食べながら建物を眺めていると…


年季の入り過ぎた休憩所


大山のぶ代さんの千社札を発見!




こいつは春からぼくドラえもんです。


おいなりさんを食べて大満足した後は、
笠間稲荷さんから歩いて5分位ほどにある、
日動美術館に初めて行ってみました。
特に何かお目当てがあった訳ではなく、
どんな所なのかな位の気持ちで行ってみました。


着きました。

入り口にまだ先日の雪が残っています。


こんな企画展をやってる様です。


この作品は面白かったです。
藤田嗣治さんの作品を面白い切り絵で再現されています。




チケットを購入し早速、企画展の展示室に入ると…


え?写真?いや違う、おぉ絵か!


Hiroki Yamamoto - Sound of silence


企画展の趣旨さえぼんやりしてて分かってなかったんですが、
超写実主義な作品の展示で意表を突かれました。

前に千葉県の超写実主義専門の美術館である、
ホキ美術館でもこのような作品を拝見しましたが、
皆さん本当に意味が分からない位に画力のリミッターが振り切れてしまっていて、
とんでもない作品ばかりでした。
それでいて写真とはまた違う味わいがあるのが本当に素晴らしいと思います。


教科書でよく目にする高橋由一さんもありました。
板がリアル過ぎるなと思ったらこれは本物の板でした。




なかなか見応えのある楽しい企画展でした。
では次は常設展をと思ったら違う離れの建物で、
あ、この美術館結構大きいんだなと気づきました。
3階から渡り通路、一度野外に出て彫刻のお庭を抜け、
フランス館なる展示室に到着。中に入ると、


ユトリロゴッホ、ピカソ、モネ、ルノワール…


さすがは日動画廊の美術館、
と思わされるスーパースター達の作品だらけでした。
大作は少ないですがどれも趣味が良い素晴らしい作品で、
思わず画商ってすごいんだなと偉大な力量を感じました。
そして空いてたので貸し切りで鑑賞出来ました。
なんて贅沢な。


ピンセント・パン・ゴッポ - サンレミの道



中でもウォーホルの作品(撮影禁止)がとてもカッコ良かったです。
モデルの女性は現日動画廊副社長長谷川智恵子さんだそうで。


この作品のエピソードが面白くて、
ウォーホル来日時にモデルになって欲しいと頼まれた長谷川さんは、
快く承諾すると沢山写真を撮って帰ったそうです。
後日、作品が3枚送られて来て素敵なプレゼントを頂いたと喜んでたら、
中に一枚500万と書かれた請求書が入ってたとか。
ウォーホルさんはとんでもない商売してますね。参考になります。
結局、ピンクの一枚だけ残して送り返したそうです。
その一枚が展示されています。


ヤコブ像 - 山下りん

地元笠間市出身のイコン画家、
山下りんさんの作品も。実物は初めて見ました。


ふぅいっぱい観たな、では次は日本館へ。
で、最初の展示室を見て気が付きました。
あぁ全然時間が足りない。


ここの展示室が圧巻で100名以上分の、
色々な画家さんのパレットが展示されています。
使い古したパレットに絵を描いたり作品になってるんですね。



ごめんなさい。どなたの作品か分かりません


ゆっくり見てたら一時間は掛かりそう


多過ぎます。とても見切れません。
もっとゆっくり見たいなと思いながら流し見しましたけど、
最後のパレットはなんとピカソダリでした。
日動画廊さんのコネクションはすごいですね。
とてもユニークな展示でした。

その他の展示室も流し見はしましたが、まもなく閉館時間。
結局、全部の展示は見られませんでした。
こちらはふらっと立ち寄る感じの美術館ではなかったですね。
絵がお好き方なら3、4時間はあっという間に過ぎてしまいそうな感じがします。
とにかくすごいボリュームです。
次回はぜひゆとりを持って観に来たいなと思いました。


美術館も素晴らしかったですが、
笠間市は焼き物で有名な街で、
あちこちで陶芸作品が売られていたり、
陶芸美術館があったり自分で制作出来たりします。
そして何よりおいなりさんが美味しい素晴らしい町なので、
ぜひ一度遊びに行ってみてください!


鑑賞してたら文字通り日が暮れてしまいました。
夕暮れの彫刻庭園。





くるみ稲荷寿司 二ツ木
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笠間稲荷神社

http://www.kasama.or.jp/


笠間日動美術館

http://www.nichido-museum.or.jp/








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