CAFE MIMO


こんにちは、あやはなです。


日曜日は楽しみにしていた遊佐未森さん春のコンサート、
CAFE MIMOを観に草月ホールに行って来ました。
昨年、初めて遊佐さんのライブを同じくCAFE MIMOで拝見しましたが、
本当に素晴らしい歌声でアットホームな楽しいライブでした。
今年も行けて良かったです。





昨年一番聴いたのが遊佐未森さんで、
特に「潮騒」というアルバムは完成度が高く沢山聴いてました。
Apple Music遊佐さんを聴いてた人TOP100に入りましたので、
もう一人前のミモラーとしてライブに参加したいと思います。
遊佐未森さん。デビューから本当に長いキャリアですが、
実力は今が最盛期。そんなアーティストです。



月ホールの入る草月会館。



到着して入場。
今年もサンドウィッチマンさんのお花が来てます。




遊佐さんサンドウイッチマンさん仙台ご出身で中学がご一緒だそうです。
ジーニーこと山寺宏一さんは同じ宮城県ご出身ですね。



今年は最初から未森画伯Tシャツを買おうと思っていたので物販に並びます。
遊佐未森さんが直々にデザインされたキャラクターが描かれていますが、
こんな感じです。


こちらは白いバッジに、
遊佐未森画伯が直々にお描きになったそうです。


絵が…
ゆるい

でも欲しい色が品切れでした…


 白しか残っていませんでした。
子供のような汚し屋なので3日でボロボロにする自信があります。

念でしたが、先日知り合いの方が遊佐未森ファンだと伺ったのでお土産を買いました。


そして定刻通りにピンクのワンピースを着た遊佐未森さん登場!
まるで満開の桜が歩いてるようです。オーラがありますね。
ご自身でデザインされた衣装だそうです。


そして一曲目は何かなと楽しみにしていましたが、
意表を突いた「月夜の浜辺」。名盤「Honoka」に収録されている曲で、
遊佐さんのコーラスの後に中原中也さん「月夜の浜辺」の、
ポエトリーリーディングというとても渋い曲ですが、
これがいきなりカッコよくて痺れました。
遊佐さんにしか出来ないオープニングですね。


そしてアコギの西海さんとドラムの楠さん2人のバックが信じられないくらい音が厚い。
バンマスの楠さん手数が多く色々なアイデアを持った方ですが、
音のバランスが本当に良くてしっかりと遊佐さんの歌を支えてます。
アコギの西海さんのバッキングも美しいです。
この2人は本当に素晴らしいミュージシャンだなと改めて思いました。
バックコーラスもすごく上手です。
そしてもちろん遊佐さんの歌も。


その後、「ポプラ」「僕の森」「一粒の予感」などの有名な曲を挟みながら、
「FLY ME TO THE MOON」のアップテンポなジャズ風カバー。
珍しく低音で歌う遊佐さん。なかなか良いです。
3人の息のあった演奏はもう円熟味に溢れてて安心して聴いていられます。
特に「一粒の予感」の疾走感はカッコ良かったです。


そして楽しみにしていたゲストは、
ピアノの櫻井さんとベースの千ヶ崎さんが登場して、
これでフルバンド体制に。
前回聴いた時も遊佐さんの曲はあらためて聴くとバンドサウンドなんだと思ったので、
それを生で聴けるのを楽しみにしていました。


で、どんな曲が聴けるかなと思っていたら、
フルバンドでの一曲目はなんと「潮騒」


ピアノの単音から始まるすごくミニマムな構成のアンビエントな曲です。
わざわざフルバンドで?と思いましたが、これが最高にカッコ良く壮大過ぎました。


原曲も途中でドラムが細いリズムを刻み始めるとゆっくりと世界が動き出す様な、
素晴らしい仕掛けのある曲ですが、
今回のバージョンは初めから細かく気持ちの良いリズムが流れていて、
原曲を遥かに越えた大きなスケール感に飲み込まれました。
これは草月ホールで聴くには狭すぎます。
アリーナでも通用する音の重なり、グルーヴでした。


ちょっと言葉を失うくらい素晴らしい演奏でした。
これを聴けただけでチケット代の元は取れた気がしました。
今回のライブのベストテイクで間違いないです。


終わった瞬間の観客の拍手のテンションが全然違いました。
遊佐さんも気づいたのか「良かったって事ですね?」と笑いながら言ってましたが、
「んだんだ」としか言えない圧巻のパフォーマンスでした。


そしてその後はアップテンポな「風の走る道」「青の行方」
アンコールで「ORANGE」で2時間のライブはあっという間に終演。
セットリスト含め、めちゃめちゃ良いライブでした。



終演後は「潮騒」のあまりの素晴らしさを見せつけられて、
やっぱりこれ買わないのは失礼過ぎると思いCD買っちゃいました。
本当に純度99.9%全曲捨て曲なしの完成度の高い名盤です。
遊佐未森さんの最高傑作だと個人的に思います。
買ったらおまけに遊佐さんの直筆サインが付いてました。ラッキー。


ひらがなからアルファベットになる面白いサインですね。
ちょっとプリンスのシンボルみたい。
大切にサランラップに包んでおきたいと思います。



いやでもやっぱり伊達に37年も歌ってないですね。
バンドの皆さんも本当に素晴らしい実力です。
長年ご一緒に演奏されてるので息もぴったりで、
どの曲もCD音源より全然良いです。
シンセなどの電子楽器に頼らない生音はやっぱり素晴らしいですね。
本当に良い音楽をやってらっしゃるなと思います。
特にドラムの楠さんは本当に気持ちの良いドラミングで大好きになりました。


遊佐未森さん。
今が全盛期と言っても過言じゃないです。
ここらでもう一つ若い世代に刺さる曲やご活躍を期待します。
朝ドラの主題歌とかもうひとつ大きな花を咲かせてくれるんじゃないかなという気もします。
そろそろニューアルバム作って欲しいですね。
普遍的な魅力を持った唯一無二の素晴らしいアーティストです。


まだ何回か公演があるみたいですので、
お近くの方はぜひ遊びに行ってください。
 




ライブのオープニング曲。めちゃカッコよく美しい幕開け。


遊佐未森 - 月夜の浜辺
https://www.youtube.com/watch?v=c_TnBG9hT6g



疾走感が気持ち良い名曲。
おそらく遊佐さんの楽曲で一番アップテンポな曲。


遊佐未森 - 一粒の予感
https://www.youtube.com/watch?v=HzK9KXEdV6


今ライブのベストテイク。この曲は完璧です。


遊佐未森 - 潮騒
https://www.youtube.com/watch?v=TNvvSYyCFZw



冬にすごく気に入ってずっと聴いてました。
鼻歌で歌っていると冬が楽しくなりました。


遊佐未森 - 夢見る季節 タルトタタン
https://www.youtube.com/watch?v=xvV7mVk30p4



中原中也  /  月夜の浜辺


月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際(なみうちぎわ)に、落ちていた。

それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂(たもと)に入れた。

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちていた。

それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
   月に向ってそれは抛(ほう)れず
   浪に向ってそれは抛れず
僕はそれを、袂に入れた。

月夜の晩に、拾ったボタンは
指先に沁(し)み、心に沁みた。

月夜の晩に、拾ったボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?






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