こんにちは、あやはなです。
さて素晴らしい美術館を後にしてもう一つの目的地、
檜原村(ひのはらむら)にある元祖ポツンと一軒家、
江戸時代に建てられた山岳住宅の小林家住宅に向かいましょう。
こちらは標高750メートルに建つ一軒家ですが、
今から15年ほど前まで実際に小林さんが住んでらしたそうです。
その前にお腹が空いたのでお蕎麦屋さんに寄りました。
この街道沿いはお蕎麦屋さんが多いようです。
山からの水が冷たくて美味しいので、
美味しいお蕎麦が出来るみたいですね。
今回は手打ちそば深山さんにお邪魔しました。
なにか昭和テイストな店構え。
あちこちに昭和の遺構が残されていて面白いです。
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昭和といえば大村崑さん。 |
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タバコが安い。 |
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使い方がよく分からないレジスター。 |
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全男子憧れのスポーツサイクル。 小学生の時にのってました。 逆に今乗ってたらカッコいいですね。 |
早速お蕎麦と舞茸ご飯や小鉢が付いた御膳を注文。
そしてどこのお蕎麦屋さんでも必ず蕎麦がきがあれば頼むのですが、
これがちょっと度肝を抜かれました。
運ばれて来た蕎麦がきはすり鉢に入ったそば粉。
そして横に置かれたそば湯。
はて?どうんすだこれ?と思ってると、
「ちょっと待って俺がやるよ!」といって店主のおっちゃんが出て来ました。
そこから何と店主の熱い蕎麦への情熱を聞く事になります。
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店主入魂のねりねり。 |
「俺は本当に蕎麦バカだから。俺んちはこれが蕎麦がきね。他所じゃ何やら練って出されるって言うけどあんなのは偽物だよ。こうやってそば粉にね、そば湯を少し足して練る。ちょっと香りを嗅いでみな。」
はぁ、そうなんですね...と思いながら、
何やら柔らかいきな粉餅みたいになったそば粉の匂いを嗅ぐと、
…!!!
何これ?
まるで大量のくるみを潰したようなむせ返る芳醇な香り…
「これが本当の蕎麦の香りなのよ。」
おっちゃん得意げにニンマリ。
いやでも講釈垂れるだけの理由がありました。
いや、本当にいい香りだなと思いながら食べ、
そろそろ味変にお醤油でもと思った瞬間、
「あ、醤油なんて付けたらダメだからね」
と厨房から声がして思わず苦笑い。
この店主、ただもんじゃないなと悟りましたが、
出て来たお蕎麦も本当に美味しかったです。
とにかく香りが立ってるのでお汁につけるのが勿体無くて、
ほとんど何も付けずに食べてしまいました。
そして里芋の煮っ転がしも竹の子のお刺身も、
裏の畑で取れるそうで新鮮そのもの。味もしっかりしています。
いや美味しい。
東京でこんなに美味しいお蕎麦が食べれるとは思いませんでした。
またこの香りが嗅ぎたくなったら行くと思います。
食べ終わった後も「蕎麦へのこだわり」を熱く語っておられました。
ちょっと面倒なお店ですけど蕎麦好きにはぜひ訪れて頂きたいお店です。
店主はおしゃべりだけど良い方です。
賑やかなお店を出てまだ時間があったので、
檜原森のおもちゃ美術館に寄りました。
全てが木で出来たおもちゃが沢山ある施設ですが、
お子様は大喜びだと思います。
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木の温もりに溢れた優しい館内。 |
自分は5連けん玉にハマってしまいました。
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このようなものです。ネットで売ってました。 |
5連けん玉をクリアすると、
なんと10連けん玉に挑戦出来ます。
このようなものです。 特訓して老後に公園で披露したいです。 |
これは強靭な精神力がないとなかなか達成できません。
他にもバランスよく積み上げるおもちゃなど、
様々な記録に挑戦出来る楽しい施設でした。
実はこのおもちゃ美術館は新宿にも系列施設があります。
廃校を利用した施設ですが、なかなか面白いのでお近くの方はぜひ。
そして予約の時間が来たので小林家住宅に向かいます。
何の予約かと言うと、この恐ろしい乗り物の予約なのでした。
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乗車時間ギリギリで撮れなかったのでネットからお借りしました。 |
こちらは山岳モノレールと行って、
建物を改修するための資材を運び上げたモノレールです。
それが今もそのまま残り、観光客を乗せて上まで運んでくれます。
傾斜がなんと43度とか。
発車してまず思ったのが、
「間違えてロケットに乗っちゃったのかな」と言うくらい角度がキツい。
思わず恐怖で引き攣ってしまいましたが、とにかく首に来ます。
首に力入れてないとガクンとそりかえってしまうほどの角度。
恐ろしい角度です。
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引き攣りながらも写真を撮りました。 皆さんよく携帯を落っことすそうです。 |
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横を向くと...43度以上ありそうな気がします。 |
登り続けるジェットコースターのような感覚を15分ほど味わうと頂上が見えてきました。
はぁ、怖かったけど面白かった。
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山頂駅に到着です。 |
帰りはこのままの向きでバックで帰るそうです…大丈夫なんでしょうか。
そして頂上には思いもよらぬ光景が。
なんと見事なミツバツツジ。
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小林さんが毎年植えていたそうです。 いっぱい咲いてました。 |
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山桜もまだ咲いていました。 寒暖差が大きいせいかツツジの色が本当に鮮やかでした。 |
全然知りませんでしたが、今まさに咲き誇っています。
ここは天国かしら?と思うような美しさです。
そして何より素晴らしかったのが、目の覚めるような発色の花桃。
こんなにキレイな桃の花は初めて見ました。すごい色ですね。
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すんごい発色。 花桃だけどスオウ色ですね。 |
そしてこちらが小林さんのお家です。
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すごく立派なお家で離れもあります。 |
山の上に暮らし、炭を焼いて生計を立てていたそうです。
そして尾根伝いに隣の村へ行き売っていたのだそうで。
山の上には山の商圏があったんですね。
薪で沸かすお風呂もあります。
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そういえば麓のコンビニで薪が売ってました。 |
見晴らしの良いテラスのような所から。
標高が高いから桜も今が満開を迎えていました。
この尾根を歩いて山梨方面まで行ったんですね。
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山間に所々咲く山桜がキレイでした。 |
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そのうち吉野山みたいになると良いですね。 |
いや思いがけずに素晴らしいお花見が出来ました。
山頂は本当に何も聴こえないくらい静かで、
いつまでもここにいたいなと思う素敵な場所でした。
そして再び恐怖のモノレールに乗って降りてきました。
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ブレーキ壊れたら真っ逆様ですね。 |
小林家住宅。スリルと山の上の桃源郷。
本当に素晴らしい観光地でした。とても東京とは思えません。
観光客も少なく大変のんびりしていました。
こちらにはもちろん歩いても登れます。モノレールは基本10人ほどしか乗れないので、
空いてれば誰でも無料で乗れますが、席に限りがありますので前日までの予約が確実です。
帰り道で見た枝垂れ桜。見事ですね。
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枝垂れ桜と花桃の共演。 |
そしてお土産屋さんがあったので寄ってみました。
そこの駐車場から見た景色。
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なんちゅう長閑で美しい景色。 目を細めて見ればスイスです。 |
氷室京介さんが見たら絶対に、
「ここは東京だぜ?」って言いますね。
桜や桃やツツジが咲き乱れる静かで美しい里山。
夏は綺麗な川で水遊びも出来ますし、立派な温泉施設もあります。
今回は行きませんでしたが、滝も沢山あるそうです。
あきる野市から檜原村は本当にお気に入りの場所になりました。
またいつかゆっくり訪れてみたいなと思いました。
最後に自販機でこんなものを見かけましたが、
ブルボンのお菓子好きとしては見逃せなかったんですが売り切れでした。
どこか他でも売ってるんでしょうか。
う〜ん、気になりますね。
ホワイトロリータ味やエリーゼ味もあるのでしょうか。
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