Smoke

こんにちは、あやはなです。

花っぴぃたちはサンタさんのお手伝いに行ってるみたいで、
この時期はあまりお店にいません。ですので夜は静かなものです。
花屋的にはクリスマスからお正月へと目まぐるしく変わる時期ですので、
ただただ慌ただしくあまりクリスマス気分も味わってはいられないのですが、
ラジオでクリスマスソングが流れると、そんな時期なんだなと実感します。

この時期はワマゲドン(Whamagedon)というゲームが世界中のSNSで流行ってるみたいです。

ワム！の「ラストクリスマス」を聴いたら負けというだけのゲームなのですが、
聞いてしまったら「ワマゲドン」と投稿しなきゃいけないとか。
ラジオなりお店のBGMなりどこで聴いてもダメだそうですが、
これは難易度が高そうなゲームですね。カバーソングはセーフだそうです。
普通に名曲なので聞かなくても自分で無意識に歌ってしまいそうです。
というか自分は我慢出来なくて聴いてしまいました。

クリスマスソングも良いですが、
毎年この時期になると「スモーク」という映画を思い出します。
初めて観た時から今も大好きな映画です。

ハーヴェイ・パイテルさん演じるオーギーは、
ニューヨークはブルックリンにある煙草屋のオーナー。
彼は毎朝同じ時間にお店の前の交差点をカメラで撮影しています。
お店には小説家やらギャングに追われる黒人少年やら別れた昔の恋人やらがやって来るのですが、
それぞれの悩みや心の傷にスポットを当てながら、
煙草屋に集まる人々の人生が交錯し、それぞれの物語を描いた群像劇の様な作品です。

そして最後はオーギーが毎朝写真を撮る理由が明かされます。
彼の若い頃、クリスマスの夜に起こった出来事とは…

これが本当に素晴らしい作品。

胸のすくようなアクションはないですが、何度観ても良い映画だなと思います。
よく練られた脚本に何より出ている役者さんが皆さん素晴らしいですね。
そして本当にこの煙草屋さんが良い雰囲気なんです。
色んな人が集まって煙草吸いながらくだらない話してる煙草呑みの楽園の様な場所ですね。

最後に流れるトム・ウェイツさんの本当にこれ以上ないエンディングテーマで痺れます。
酒焼けし過ぎた潰れた声で歌う方ですが、なんとも言えない説得力がありますね。

Tom Waits - "Innocent When You Dream (Barroom)"
https://www.youtube.com/watch?v=eqS-0dq7oHg

ちょっと違うけどポーグスの「Fairytale Of New York 」みたいな曲ですね。
この曲もクリスマスを舞台に恋に落ちた男女の歌です。
途中、愛が冷めた後の罵り合いが酷くて笑ってしまうんですが、
最後は何とか持ち堪えているという本当に面白い曲です。

イギリスで1番人気のあるクリスマスソングだそうです。
イギリス人はこういうの好きそうですよね。
とても素敵な疲れた大人達の為のクリスマスソングだと思います。

Fairytale Of New York - The Pogues　歌詞＆和訳
https://www.youtube.com/watch?v=As1arDcWtWA


だがしかし、現在の1位はワム！でした。


やっぱり皆さん我慢出来ないみたいですね。

アイルランドチャートではポーグスが1位でした。
アイルランド系のバンドです。
それにしても欧米のチャートはクリスマスソング一色ですね。
ワム！もすごいですけどマライア・キャリーさんが強すぎます。

スモーク。
この映画はこの年のおすぎさんのお勧め第一位でした。
おすぎさんの映画評論は面白かったですね。
今はこういう方がいないので少し残念です。
もしどこかで見かけたらぜひご鑑賞ください！

そして、

どうぞ皆様、良いクリスマスをお過ごしください！