魔法の夜
こんにちは、あやはなです。
先日の遊佐未森さんのライブ。
ちょっと異常なまでに余韻が残っているので振り返りたいと思います。
感動したと言えば一言で終わってしまうのですが、
その感動の意味を紐解いてみたいと思いました。
教会で聴いたというシチュエーションもあるのかも知れないですが、
あまりにも静謐で美しい時間が流れていました。

可愛いけどやっぱり怖いミモクマ。
まず「潮騒」というアルバムに込められた、
遊佐未森さんの美学に魅了されてるのもあるのですが、
今回のライブで今までの作品に散りばめられた才能や美学といった光の断片が、
見事にまとまり輝いてる瞬間に立ち会ったという感覚が今も続いています。

アットホームな一曲目「もろびとこぞりて」の、
ハッピーなクリスマスのイメージから始まり、
最後の「きよしこの夜」に至るまで、
遊佐未森さんの揺らぎのない心象風景が、
一貫して声と音を通して表現されている気がしました。
それはあまりにも潔い表現者としての姿で、
紡がれる歌声は聴く者の心のノイズをすり抜けて、
真っ直ぐに舞い降りる光の様です。
ハープの吉野さん曰く二人でどこかの夜空を飛んでる気分になった「僕の森」
ジャズアレンジで遊佐さんのウィスパーボイスが秀逸な「冬の日のW」
ベルカント唱法が高らかに響き渡る「夢みる季節 タルトタタン」
頭の中に真っ白な光が溢れた「Pie Jesu 」「Starlit Sky」
遊佐さんの歌声がまるで柔らかな世界を泳いでいく祈りの様に聴こえた「花と夢」
音楽的にも特筆するべき事だらけでした。
実際に遊佐さんがどんな思いでセットリストを組み、
どんな想いで歌唱されてたかは分かりませんが、
あの夜、遊佐未森さんが作り出した世界、
それは本当に清らかで暖かなクリスマスのイメージそのものでした。
個人的にクリスマスの意味に繋がるビジョンが、
ありありと目に浮かんで映像になって飛び込んで来ました。
それがあまりにも普遍的で美しかったので、胸を打たれたのかも知れません。
音楽を聴いて様々なイメージを受け取る事はもちろんどんな音楽にもありますが、
この様な深淵で美しいものを受け取ったのは初めてです。
その瞬間、そのイメージが今も頭から離れません。
間違いなくあの空間に天使がいた。そう信じています。
本当に遊佐未森の魔法の夜でした。
これ自分が勝手に思ってるだけかなと思っていましたが、
SNSに本当に同じ事を言ってる方が何名もいました。
やっぱり魔法の夜だったんだと思います。それくらい印象的なライブでした。
それと本当に蛇足ですが、
音楽には雅楽だったりグレゴリオ聖歌だったり、その場を整える効果や意味がありますが、
今回ちょうどスピーカーの側で遊佐さんの歌声を浴びていました。
実は会場に来るまで、誰かが乗っかっているのかと思うほど左の肩が重かったのですが、
演奏が進むにつれ軽くなり、帰りには何も感じなくなっていました。
何とも不思議な経験ではありますが、
遊佐さんの音楽には、そういう力があるのかも知れません。
まだライブの余韻が体の中に残っています。
正直「アカシア」辺りから遊佐さんの音楽から遠ざかっていましたが、
やっとその美しさを少しずつ理解出来る様になったのかなと思いました。
「潮騒」に巡り会えて本当に良かったです。
そして今になって2000年以降のアルバムも本当に素晴らしいと気付きました。
流行に呑まれる事なく我が道をゆったりと歩む姿が流石だなとあらためて思います。
隣に座ってらした年配のどこかの中小企業の社長さんかなという方が、
遊佐さんが何をお話されても「うふふ」「えへへ」「あはは」と、
まるで箸が転がるだけで笑う乙女の様で微笑ましかったのですが、
その方がいなかったら集中し過ぎて現実に戻れなくなってたかも知れないなと思いました。
それくらい魅力されてしまう遊佐未森という名のアートでした。
皆様もぜひ来年は遊佐未森の魔法の夜を体験してみてください。
言葉では説明し切れませんが、とにかく素晴らし過ぎました。
自分のように2、30年前はよく聴いてたけどという方は、
今の遊佐未森さんのとんでもなく美しい音楽性に間違いなく驚かれると思います。
近年の遊佐さんの作品はポスト・クラシカル(新しい室内楽)と、
専門家の方に評されてるみたいですが、
アーティストとして本当にすごい所を歩いてらっしゃるなと思います。
遊佐未森 - Starlit Sky
遊佐未森 - 花と夢
遊佐未森 - Pie Jesu











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