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ぷりま!その2
前回までのあらすじ
天才バレエ少女「花咲ぷりま」
彼女は仲間たちの協力により東京へと旅立った。
そして東京の街を探し回りやっとあやはなを見つけたのであった。
「ふぅ、やっと見つけたど。いよいよだなや。」
あやはなの前に立ち、深呼吸をするぷりま。
「いきなりはおっかねぇがら、
ちょっと外から覗いてみんべか...」
窓からそっと覗くとそこには忙しそうな花っぴぃたちがいた。
「おぉ!本物の花っぴぃだんべ!めんこいなぁ」
しばらく花っぴぃたちの仕事ぶりを眺めていたが、
意を決して扉の方に向かうぷりま。
「よす、緊張するけど入ってみるべ...」
そっと扉を開けて中に入ると...
「ア、オ客サン来タダヨー」
「イラッシャイマセダヨー」
「今日ハ贈リ物ナノカダヨ?」
「あ、おら買い物ではなぐ...」
「今日ノオススメハコンナ感ジダヨー」
「コッチモ良イダヨー今年ノトレンドカラーダヨー」
「良ク似合ッテルダヨー」
「そうではなぐ、あ、あのぅ!!」
「オ客サンジャナイナラ、新シイアルバイトナノカダヨ?」
「違うだ、おら...」
「ジャア、マタナントカペイノ営業ナノカダヨ?」
「ソレトモ、アヤハナニ眠ル失ワレタアークノ秘密ヲ探リニ来タダヨ?」
「そ、そうじゃないだ!おら...」
「アヤハナロイヤルバレエ団??」
「一体何ノオ話ダヨ?」
「新宿2丁目オネエ消防団デハナクテダヨ?」
「筑波山麓男性合唱団デモナクテダヨ?」
突然の申し出に困惑する花っぴぃたちであった。
「本部??」
「岩手放送??」
「残念ダケド、ココハ花屋ダヨ。」
「バレエ団モ木下サーカス団モイナイダヨ。」
ますます心当たりのない話に謎は深まるばかりであった。
「な、なして...嘘付くだべか?!」
全く話が噛み合わずに、ただただ困惑する花っぴぃたち。
ここは花屋だと説明しても受け入れないぷりま。
店内には重たい空気が流れていた。
「フフッ・・・」
するとその時、どこかで微かな笑い声がした。
「花っぴぃさんたち、もうお芝居は良いですよ。
どうやら彼女の気持ちは本物のようだ・・・」
「オ芝居?」
「一体何ノ事ダヨ?」
背後でバサッ!っと大きな音がした。
「ウン?何ノ音ダヨ?!」
「アッ!何カ飛ンデクルダヨ!」
あ、あれは...!?
シュタッ!!
突如、あやはなに現れた一人の美しき花っぴぃ。
一体この花っぴぃは何者なのだろうか?
そしてぷりまの運命は?!
つづく
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