感動の博物館

こんにちは、あやはなです。



日曜日はお天気が良かったので、
千葉県は内房方面へ出掛けました。
ぜひ行ってみたい博物館があります。




アクアラインを抜け、館山道路を走っていると、
鋸山(のこぎり山)が見えて来ます。





こちらは採石場だったので山が綺麗にくり抜かれていて面白いです。
実際に山に登るとプチラピュタ気分が味わえる素晴らしい観光地です。

鋸南保田(きょなんほた)インターを降ります。
ご飯を食べずに出掛けたのでお昼ご飯をと思い、
鋸南食堂さんに立ち寄りました。


写真撮り忘れてしまったのでgoogle mapから。
海のすぐそばにあります。




鯵のなめろうを食べたかったのですが、
残念ながら品切れでアジフライならあるよという事でそれにしました。
この辺はアジフライが名物で開店前から並んでるお店もあるのですが、
個人的には何をアジフライでそんなに大騒ぎしてるんだろうと思っていましたが、
実際に出て来たアジフライを食べてびっくりしました。


サックサクでふわっふわっ。


想像の遥か上を行く信じられないほど美味しい絶品アジフライ。
あまりにも美味しくて食べ終わる頃には悲しくなりました。
もうなくなっちゃうなと。こんな気持ちは初めてです。


お店の雰囲気も店主の方もすごく良い感じの方で、
流れてる店内BGMもなぜか70年代ディスコノリノリで良かったです。
お近くに行かれた際はぜひ。




そしてお腹もいっぱいになったので、
すぐそばにあるお目当ての博物館へ向かいました。
ちょっと脇道に入ると…ありました!


でーん。




こちらが今回の目的地である、
「ウルトラソフビ博物館」です!!
ご自宅を兼ねた私設博物館です。
googleマップで拝見してからずっと気になっていました。



なんてワクワクする外観。


バンクシーも来てますね。



なぜかでんこちゃんがお出迎え



早速、中に入ってみましょう。


はて?入り口が施錠されています。
案内の紙が貼ってあります。


「右側にあるガンQを引っ張ってください。
 2階にある風鈴が鳴ります。」


呼び出しガンQ


なんて素敵な仕掛けでしょう。
楽しく引っ張ってみました。ですが反応がないです。


その2。電話してください。とあります。
電話してみましょう。プルルルー。ずっと呼び出し中…


「呼び出しても出ない場合は留守です」とあります。


…えぇ…お留守なのですか…
変な汗をかきながら応答を待つと出てくださいました。


「お忙しい所すいません。博物館を観に来たのですが。」
そういうと、
「あぁいらっしゃい!5分で行きますね」
良かった!いらっしゃった。


お庭でウロウロしてると上から、
お電話に出たご主人が顔を出してくださいました。

「今行きますね〜」


しばらくするとご主人ではなく笑顔の素敵な奥様、

(訂正、娘さんだそうです。どうりでお若いと思いました。
 学生さんにしか見えないので変だなと思ってました)

「どうぞどうぞ、いらっしゃいませ」と言ってが扉を開けてくださいました。

とこんな感じでやっと入館です!




うわ〜。
中に入った瞬間、個性的色鮮やかなウルトラ怪獣たちが目に飛び込んで来ます。
この時点でもう情報が処理し切れません。


ブルマァク社のソフビは本当に色が良いですね

なんてキレイなんでしょう。見てるだけでワクワクします。


頭上に大きなモスラの造形物があり驚いてると、
すかさず奥様の解説(訂正、娘さんです)が始まりました。
制作者や運搬方法やら詳しいお話を楽しく教えてくださいます。


巨大なモスラ。胴体と羽が分離するそうです。


そうこうしていると館長であるご主人が降りて来られました。
パリッとしたカッコいいシャツに着替えてらしたみたいで、
お寛ぎのところ申し訳ない感じです。


ウルトラQコーナー。
この時代はモノクロでしたのでソフビもモノクロです。


そして初代ウルトラマン。
何でも初代が好きです。





すごいコレクションだ…と見ながら、
「こちらは館長さんがおいくつの時から集めてらっしゃるんですか?」と質問した時から、
怒涛の館長さんの解説が始まりました。
これが軽快ですごく面白い!


ものすごい知識をお持ちでソフビ製造の歴史から、
監督名、役者さん、スーツアクターさんのお名前がぽんぽん飛び出してきます。
思わずメモを取りたくなる濃厚な解説でした。
聴くたびにどんどんワクワクして来ます。
館長さんウルトラマン関係者特撮関係者とも広く交流がある方のようです。

(後日ネットで見てたら錚々たるウルトラマン関係者の方々とお友達でした)


手前のケースから旧ブルマァク社製のソフビ、ウルトラQウルトラマン、セブンときて、
あれ次はタロウじゃないのかなと思ってると、


「本当はここにタロウ、エースと並んでたんですけど、
 先日TVの取材が来た時に円谷プロ系と東宝系の版権物は一緒に映せないと言われて、
 展示を取り替えたんですよ」


とこれまたマニアックな説明をしてくださいました。
色々と大人の事情があるんですね。



このケースから色々なソフビコーナーになります。


ミラーマンやらスーツアクターの中島さんのソフビまで。



もうどこから見て良いか分からないくらい魅力的なソフビで溢れています。


そして奥の小部屋には、
これまた見たことないような展示が。





ちなみに左下の方はカーネル・サンダースさんではありません。
ウルトラQの一ノ谷博士です。


造形作家さんが作った一点もの作品が沢山並んでいます。
どれも素晴らしいので一つ一つゆっくり愛たいけど、
とても1日じゃ見切れませんね。


なぜかマジンガーZ。透けてますね。当時ものらしいです。


あぁ手にとって遊びたい


そして中にはとんでもない展示物も。


サイズ的に男性物ではなさそうですが...


見た瞬間、戦慄が走りましたが、
こちらは本物なのでしょうか…?
アンヌ隊員が着てたよオーラが出てますが、
館長は「レプリカですよ。」とおっしゃってました。
いや、本当は…
と聞きたかったですけど無粋なので止めておきました



そしてこのマスク。




なんと左から2番目のウルトラマンは実際に撮影で使用された物だそうです!
ちょっと年季が入ってお口の周りに皺が出来ちゃってますが、
あの憧れのウルトラマンのマスクが目の前に…
あぁ、ちょっと被ってみたいと思いました。

奥のお部屋には小さなゴジラコーナーがあって、
ちょうど連れがゴジラの大ファンなので熱心に見ていると、
また館長さんが色々と解説してくださいました。


「ゴジラ大好きなんですよ。」
「以前アマプラで全作品一挙放送をやってる時に全部観てました。」
(自分は本当に全部同じに見えましたが)


と言うと、


「あ、それならちょっと待ってね。」


と言って別のお部屋に行って戻って来られると、
何と手にはゴジラのしっぽが!!


「これは85年の怪獣大戦争の時に使われた尻尾なんですよ」


「えぇ?本物なんですか?!」


「えぇ本物です。実際に撮影に使われてた物です。」


すごい、本物なんだと感激して見ていると、


「あ、ちょっと待ってね。足も持って来ます。」


ゴジラの足まで!!




うわ〜こんなの初めて見たなとマジマジと観察してしまいました。
触ると意外やふわふわしてました。


「ゴジラのしっぽつけてみます?」


何の事でしょうと思っていると、


「これお尻につけられるように僕がベルトをつけたんです」


という事なので連れが尻尾と足をつけさせて頂きました。
いやゴジラ好きが高じてまさか本物のゴジラになれるなんて…
ちょっと側から見ていて感動的でした。


まさにこの状態です。





あとは撮影禁止だったのでお話も出来ないのですが、
ファンには堪らないとんでもないお宝がありました。
(館長の解説なしでは素人には全く分からないですけど)


「これ譲ってくれという方が来たりしませんか?」


「はい、よくいらっしゃいますよ」


「ちなみにこちらはおいくらで交渉があったんですか?」
と聞くと安いレクサスが買えるくらいのお値段でした…


けどこう言うお宝があると良からぬ訪問者もいるらしく、
なんと一度泥棒に入られたそうです。
当に価値のあるソフビだけを何点か盗んで行ったそうで、
明らかにマニアの仕業らしいですが、
それから防犯カメラやあらゆる防犯設備を導入したそうです。


当時の記事。
https://encount.press/archives/399627/





いや本当に何時間でもお話を聞いていたい素敵な博物館ですが、
お客さんが我々しかいないのに長居しても申し訳ないと思い、
名残惜しいけど帰ることにしました。


最後に「なんでも鑑定団に出演しました」というポスターに気が付き、
「あ、割と最近のご出演なんですね」
と言うと来週の日曜日(9/15)に再放送があると教えてくださいました。
(関東ローカルかもしれないですが)


「何を鑑定してもらったんですか?」と聞くと、


「ウルトラマンのフェイスマスクなんですよ」


(訂正・ウルトラマンではなくヒューマンでした)


「で、おいくらだったんですか?」


・・・


本当に素敵な館長さんと奥様でしたが、
(訂正、娘さんだそうです。どうりでお顔がお若いと思いました。)
結果はぜひ放送でお確かめください!
お二人でご出演されているそうです。




自分も見たりお話を伺っていて、
子供の頃の色々な感情が湧き上がって来ました。
入館料は館長様の楽しい解説付きで何と200円。
どういう商売なんでしょう。
本当に好きな方に来て頂きたい、色々なお話を楽しみましょう。
と、そういう博物館なのかも知れません。


ウルトラマンファンも、
それ以外のソフビファン特撮ファン必見の博物館!
お好きな方は大満足間違いなしです。
一見入りづらい場所にありますが、
館長さんも奥様も本当に素敵なお人柄ですので、

(訂正、娘さんだそうです。どうりでお若いと思いました。
 学生さんにしか見えないので変だなと思ってました)

ご安心してぜひ行ってみてください。

アジフライも美味しいです!


本当に訪れて良かったなと思いました。
ウルトラマンに憧れた子供の時の気持ちをありありと思い出しました。

鏡見てないので分からないですが、
きっと歳をとって濁った目もキラキラしてたと思います。



ウルトラマンソフビ怪獣博物館【鋸南町元名】
https://bosotown.com/archives/58878


ウルトラソフビ博物館
https://www.instagram.com/ultra_museum/



何気なく置かれていたゴモラとレッドキングですけど、
このフォルムはたまらないですね。完璧です。







ゴジラと打ち合わせする円谷英二さん。
こちらは円谷英二ミュージアムにあるジオラマです。




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