ババヘラ・アイス
今日ハ東京ニ帰ルダヨ。モット居タカッタダヨ
ソノ前ニ立派ナ鳥居ノ神社見タダヨ。
ソレト昔ノ学校ヲ見タダヨ。
スゴク綺麗デ素敵ナ学校ダッタダヨ。
ピンポンシテ遊ンダダヨ。
昔ノオ侍サンノオ家モ行ッタダヨ。
オ侍サンハ面白イ物ガ好キミタイダヨ。
ところでババヘラアイスなるものをご存知でしょうか?
ババヘラ?フランス語?ババロアの仲間?
と謎だったのですが、秋田のあちこちの路上でパラソルを立てて売っているアイスです。
もう還暦をとっくに過ぎたおばちゃんが売ってるんですが、
ババヘラって何ですか?と聞くと、
「ババがヘラで盛っでるアイスだよ」と教えて頂き笑ってしまいました。
だからおばちゃんがアイス売ってるのかと腑に落ちたのと、
あまりにもネーミングが良いので嬉しくなりました。

ヘラでアイスを盛るババ(秋田弁で中高年の女性の意)
売ってるのはアイスというよりシャーベットなんですが、
大きなタンクのような保冷釜の中から、
マーブル模様のシャーベットをおばちゃんがヘラでコーンに盛り付けくれます。
さっぱりしてて美味しいですし、秋田の夏の風物詩みたいですね。


完成したババヘラアイス。
何かチューリップみたいで可愛いですね。
あ!ここにもいた!という感じで、
本当にあちこちにいらして、秋田じゅうにネットワークが張り巡らされているようです。
実は別の理由があるのかも知れないなとも思いました。
本当は防犯ネットワークで秋田の安全に目を光らせているのかも知れません。
それか対クマ戦のための暗殺拳の使い手とか。
アイス売りとは仮の姿、エージェントババヘラ。
しかしいくつになっても秋田の女性は働きものだなと感心してしまいました。

何かチューリップみたいで可愛いですね。
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セッティング完了。 周辺に目を光らせるエージェント・ババヘラ。 |
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宿の前の砂浜では朝から湖水浴する方が来てました。 |
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海の家的なものもあって、ラジオなのかDJなのか、 マツケンサンバがかかってました。 |
田沢湖といえばたつこ像と御座石神社。

湖に面した鳥居が映えます。凛としてます。

階段を上がった先の本殿もキレイに整備されていました。

鳥居から見た田沢湖。
魚がいっぱいです。
この辺りが1番水深があるそうで、なんと最深は423mになるそうです。
東京タワーが333mですから、それより深いんですね。



魚がいっぱいです。

御座石神社のお土産屋さんで、またたび売ってました。
やっぱり猫ちゃん用なのでしょうか。秋田版チュール。
やっぱり猫ちゃん用なのでしょうか。秋田版チュール。
そして田沢湖の周りを走り、思い出の潟分校(かたぶんこう)という場所へ寄りました。
こちらは実際に使われていた小学校がそのまま保存されて公開されています。
昭和49年に廃校になったそうです。
ここが本当に素晴らしかったです。

トトロが通ってそうな学校です。


キレイな廊下。

そして教室。エモいです。

黒板はもはやゲストブックになっています。



もちろん自分が小学生の頃はこの様な校舎ではなかったですが、
なぜかノスタルジックで温かい気分に包まれます。
明るい日差しが差し込む教室が何とも言ないピースフルな雰囲気でいっぱいです。

窓際の席。
プールの後は絶対に寝てしまいますね。

こちらは教員室。

おしゃれな電話もあります。
何気なく本棚を覗いてたら、貴重な文献が。

プールの後は絶対に寝てしまいますね。



さすがにコミックトムって馴染みがないですね。
横山光輝さんの三国志が連載されていたみたいです。

藤子不二雄先生の巻頭カラーは貴重ですね。
TPぼん(タイムパトロール・ボン)という作品らしいです。

夢が詰まってますね。
この男の子がのちのゴルゴ13です。
もうどれも50年ほど前の漫画ですけど、思わず足を止めて見入ってしまいました。
この本棚も50年間、時が止まったままのようです。

横山光輝さんの三国志が連載されていたみたいです。

TPぼん(タイムパトロール・ボン)という作品らしいです。

この男の子がのちのゴルゴ13です。
そして立派な体育館も。

天井の梁や窓が美しいですね。
とても気持ちが良い空間です。

とても気持ちが良い空間です。
卓球台があったりバドミントンやバレーボールが自由に出来ます。
久しぶりに良い汗かきました。
そして古いカワイのピアノもあって、試しにポロロンと鳴らしてみると、
なんとも懐かしい音が体育館に響き渡りました。
本当に良い音色です。
すっかり子供に戻って楽しんでしまいましたが、
当時ここに通った子供たちを想像したりすると、
時を遡れそうな気がする、そんな素敵な施設でした。
穏やかな空気が流れるとても良い観光地だと思います。
そして最後に、
秋田の有名観光地、角館(かくのだて)に寄ってみました。
400年前から久保田藩藩主、佐竹氏が築いた城下町。
今もなお多くの武家屋敷が残っている地域ですね。
ちなみに今年初めまで秋田県知事を務めた佐竹敬久さんは佐竹北家21代目だそうです。
いっぱい武家屋敷があってどこから見て良いのかよく分かっていませんが、
とりあえず1番最初の石黒家へ。
中では案内の方が説明してくださいます。

この時間の角館は暑かったです。

おぉ広い。立派でお庭が京都みたい。


おぉ広い。立派でお庭が京都みたい。
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亀の欄間が素敵です。木目を水紋に見立てたり、 差し込む光で亀が変化します。洒落てますね。 |
鎧があったり日本刀があったりさすが武家屋敷という感じです。
そして次はお隣の青柳家。
ここが本当に広くて見所が多くて大変でした。
鎧も刀も本も写真もレコードも、酔狂な方というか収集癖があるようで、
古くて面白いものがいっぱいでした。
本当に価値しかない骨董屋を見てる感じです。

入り口は小さいですが、中がすごく広いです。
詳しくお話しすると長いですがこちらでは蘭学が盛んだったようで、小田野直武さんが描いたものです。


だそうです。謎の死とは...
次のコナンくんの舞台はここですね。

こちらはターヘル・アナトミアの模写みたいですが、
この状況でこのイケてるポーズは陽気すぎます。

立派な蓄音機

次のコナンくんの舞台はここですね。

この状況でこのイケてるポーズは陽気すぎます。

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天井に飾ってありましたが、 これはエジソン社のポスターか何かでしょうか。 |

古くて貴重そうなレコードがいっぱいありました。

江戸時代の古地図です。
中央の内藤駿河守とあるところが今の新宿御苑です。


中央の内藤駿河守とあるところが今の新宿御苑です。
何でも集めちゃう、何でもお土産買ってきちゃう、
そんな感じが江戸時代のみうらじゅんという感じがしました。
勝手にそう思ってるだけですが。
とてもユニークな青柳家を見たあとは、
伝統工芸の樺細工の博物館を覗いたりしましたが、
見るべきものがありすぎて、帰りの飛行機の時間もあるしであっさり切り上げて来ました。
全部見てたら丸一日掛かりそうなボリュームの観光地でした。
さすがは秋田の小京都ですね。
春は沢山の枝垂れ桜が咲き乱れる桜の名所で、
大勢の観光客が訪れるようです。
最後に秋田名物稲庭うどんを頂いて空港へと向かったのでした。
総移動距離590キロのドライブ旅でした。大体東京から姫路城くらいの距離でした。
本当にお天気に恵まれて、沢山行きたかった場所に行けた旅行になりました。
もっと暑いかなと思ってましたが、お昼以外はそうでもなく、
涼しい風が吹いてましたし、山の上はさらに涼しく気持ちが良かったです。
そして何より山形も秋田もご飯が美味しい!
流石は米どころと何度思った事でしょう。
特に秋田のいぶりがっこはハマってしまいました。
他にも行きたい場所が沢山ありましたが、またいつか機会があると良いなと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
少しでも山形、秋田の魅力が伝われば幸いです。
というわけでこれにて花っぴぃの夏休みはおしまい。
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庄内平野の夕暮れ |
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