MJ FES
こんにちは、あやはなです。
何を差し置いても行かなければ!
と思う様なイベントって人生に何回あるでしょうか。
という事で茨城県はしもだて美術館にて開催中の「MJ FES」に行って来ました!
MJといえば松本潤さん。ではなくマイケル・ジャクソンさん。
ではなく、サブカル界の最重要人物みうらじゅん先生です!!
しもだて?
あの有名なヤンキー女子とロリータ女子の友情を描いた傑作映画の所かな。
と思いましたがあれは「下妻物語」でした。あの映画大好きです。
けど下妻も下館もほとんど一緒です。隣同士です。
なぜこの様な東京から遠く離れた地でMJ FESが行われているのでしょう。
しかし敬愛するMJがそこで呼んでいるならば、
「しもだてへ来るのだ」とそう仰るなら行くしかないですね。
(今まで散々スルーして来ましたけど)
というわけで新宿から首都高を抜け常磐道に飛び乗ったのでした。
GWの中日だからか順調に谷和原インターまで行けました。結構空いてます。
しかしここからが長い。まだ40キロ以上あります。
294号線を延々と続く水田の風景を見ながら車を走らせます。
目的地までほとんど真っ直ぐで、少し北海道感がありますね。
筑波山を横目に。こういう風景は好きです。
こう真っ平な土地を走りながら漠然と考えていましたが、
関東平野って本当に広い。
この平原が縦に横に100キロ以上続いている訳です。
徳川家康さんももう少し北上してこの辺りを江戸にしたなら、
今の都内の住宅事情はかなり改善されているんじゃないかなと想像します。
何も埋め立て地にタワマン建てる事もなかったのではないかと。
けど東京湾で上がるお魚が捨てがたかったのかな。
それとも昔はこの辺りも海だったのかも知れない。
二千年前は埼玉にも海があったそうだし。それにこの辺りは今より寒かったのかな。
などと考えながらも、見渡す限りの水田の風景を眺めていました。
本当に真っ直ぐな道で信号もほとんどないんですが、
たまたま引っ掛かった信号で止まっていると、
脇にあったラーメン屋さんの看板がふと目に入りました。
うそだっぺー。
東京だと「マジで?」関西だと「ほんま?」
なぜ茨城弁だとこうもインパクトがあるんでしょうかw
(今回は「w」多めです。)
他にも大きく「そ」って書いてある看板があって、
「『そ』とは何ぞや?」と思ってよく見ると、
下に小さく「ば」って書いた看板がありました。
ただのそば屋なんですけど、この街道沿いは色々とセンスのある方が多い様です。
これは帰りに撮った看板。
けどこれは千葉でも見ました。チェーン店のようですね。
有名な珈琲屋さん「貴族の森」もありました。
でも今は違う名前になってるみたいですね。
そんなこんなでやっと会場に到着!
周りは何もないですが結構モダンな建築の美術館でした。
筑西市のゆるキャラ「ちっくん」がお出迎えしてくれました。
下館市ではなく筑西市という所にあります。
そして大きなお神輿。立派ですね。
そして会場の3階に上がるといよいよMJ FESです!!
やたら可愛い。
ここからは壮大なネタバレですので、
これから行く予定だよーという方はお読みにならないでください。
でも遠いので行かないよーという人はどうぞご覧ください。
それでは入場します。
入り口を入っていきなりこれw
のっけからこれか…と心の中の失笑が止まりませんでした。
この複雑な気分を持て余してると、
「お兄さん写真撮って貰える?」とおばちゃんに話しかけられました。
「良いですよ。」とおばちゃんと一緒に撮った写真がこれ。
一緒に写真撮りたいですよね。分かります。
「お兄さんはどこから来たの?」
「東京です。どこからですか?」
「地元なのよ〜」
というような会話をしながら撮りましたけど、
MJ FESらしいなと思いました。
「ありがとね〜」
「あれ、こっちは撮らなくて良いんですか?」
「こっちはいいわよ〜」
どうやら黄色い帽子のおじさんはお好きではないようでした。
巨大マングース素敵なのに。
そして坐禅を組む大きなカエルさん。
そしていよいよ展示が始まります。
壁一面にそびえる、みうら先生の偉大なる足跡。
11歳w
13歳でイラストレーターデビューだそうです。神童ですね。
そして小学4年生にて発行した「ケロリ新聞」
マンガ多め。
第5号ではもうすでにデザイナーとしても才能を発揮しています。かなりの早熟ですね。
どれも面白く見入ってしまいなかなか先に進めません。
そして次は仏教スクラップブーム。
いやこれ小学生とは思えないほど文章が完成されています。
早熟通り越して秀才です。
現在の御朱印ブームの先駆けでもあります。
そして栗田ひろみブーム。
すいません。存じ上げません。
もうこの頃からボブディランですね。
崖の上でシェーを決めるみうら少年とご友人。
これカメラマンもすごいですね。良い写真。
空手入門証書。よく見ると通信空手。
武蔵美受験票。
多感な芸術青年の雰囲気。イケメンですね。
多摩美受験票。
浪人中の一年でこうも変わってます。現在の髪型ですね。
どうでも良いですけど物持ち良いですね。
断捨離と対極を行くみうら先生。
断捨離の対義語はなんて言うのでしょう。
もう「みうらじゅん」で良いと思います。
金沢の旅先で自分に宛てた葉書w
お母様と一緒に初めてテレビにご出演された時。
何の映画でしょう。
そして怪獣怪人スクラップブーム。
ギッチリとデザインされています。
ご自身が主人公のマンガw
これいつのか分かりませんが完成されてますね。
エッセイストブーム。
自作のエッセイと詩がいっぱいです。
いや、還暦過ぎてもピンピンしてますけど。
そしてやって来たウシブーム。
イラストがとても可愛いです。
さすが芸術家とも言うべき一枚。
一体ウシと何があったと言うのでしょう。
そしてやって来たフォークシンガーブーム。
すべてオリジナル作品です。ここにはないですがご自身でライナーノーツまで書いています。
圧巻の仏教曼荼羅の展示。
ネットで有名な方。
美しい色使い。水彩色鉛筆でしょうか。
やっぱりお上手ですね。
はかせたろうブーム。
名作ヌード画に下着を履かせたろうというブームらしいですw
天才の思考ですね。
そして個人的に1番見てしまったイラストレーターブーム。
みうら先生は職業「イラストレーターなど」なので、
数ある技能の中で最重要部分ですね。
やっぱり似顔絵を描かせたら本当にお上手です。
ちっちゃなカットがいっぱい。
上手い。すごく良いですね。
こういう似顔絵は大好きです。
ビックダディw
マニアックな五郎丸さん。
すごい所で描いてます。
ポップですね。
いや他にも色々な展示で結構この時点で疲れてましたが、
(ここまで読んでくださった方もお疲れだと思います。)
ですが、
ここからが今回のメインである「コロナ画」へと続きます。
コロナ禍にお暇だったから描き始めた絵画ですが、
これが圧巻でした。一気に行きましょう!
スクラップで鍛え上げられたコラージュの手法にも似てますね。
そして何より横尾忠則さんの多大な影響を感じます。
今も尚あらゆる画家のエッセンスを貪欲に吸収しようという、
みうら先生の飽くなき美に対する追求を感じますね。
どうでも良いですけど一体何枚あるんでしょうw
おそらく120作品以上はありました。
全部は紹介し切れませんのでコピーが一括に展示されたものを。
おそらく120作品以上はありました。
全部は紹介し切れませんのでコピーが一括に展示されたものを。
いや本当にこの時点でヘトヘトになってしまいました。
まるでみうら先生の走馬灯の迷宮に迷い込んだようです。
ですが展示はまだまだ続きます…
そしてついに現れた…
ジャーン!
1番会いたかった「ツッコミ如来立像」!!
デカい…こんなに大きな作品だったとは。
解説にはこうありました。
千年後の未来にこの仏像が発掘された時に、
その時代の歴史研究家達はどんな説を唱えるだろうか?
だそうです。深いですね。
いやただ「もーええかげんにしなさい」ってやってるだけなんですけど。
この後もカスハガブーム、ひょうたん君ブーム、ヤシやんブーム、ヘンヌキブーム、
有名な冷マブーム等と凄まじい展示が続きますが、
もうとてもじゃないですがご紹介し切れません。
ご紹介したのは展示のほんの1割にも満たない数です。
みうら先生の偉大なる想像力と収集癖はぜひ現地でお確かめください。
とにかくすごいボリュームですので、
遠方から行かれる方は宿を取って2日間は見た方が良いかも知れません。
いやそこまでする価値があるかは分かりません。
ただ活字を全部読んでたら丸一日はかかります。
最後に出口にいらっしゃったみうら先生。
みうら先生はサブカル界のピカソ。
そう言っても過言ではないなと思う偉大で膨大な展示でした。
以上、とても素晴らしいMJFESでした。
自分は大満足でした!!
そして、ここまでお読み頂きお疲れ様でした!
会場は本当にカッコいい建物だったりします。
それでは帰りましょうと思ったら、
下妻駅という看板を見かけたのでついでに寄ってみました。
映画「下妻物語」のロケ地ですね。
本当にローカルな常総線という路線の駅です。
早速中に入りましょう。
おぉここです!
土屋アンナさんが深田恭子さんに特攻服を預けた現場です。
椅子の向きが違いますけど間違いない。
この後、特攻服に見事な刺繍をするんですよね。
思ったより本数ありますね。
下妻駅前の夕焼けがダイナミックでした。
たまたま踏み切り待ちしていて電車が通りました。かわいい。
下妻の夕暮れ。本当に良い所でした。
MJことみうらじゅん。
マルチな才能を持つ変態アーティスト。
この歴史風俗への情熱と膨大な資料を収めるMJミュージアムを、
そろそろ作った方が良いと思います。
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