夢の温泉王国 ぐんま
こんにちは、あやはなです。
ゴッホよりもラッセンよりも温泉が好き!
というわけで温泉王国ぐんま県に行って来ました。
温泉番付不動の横綱、草津を始め、
四万、水上、伊香保、万座、
川瀬巴水さんの版画で有名な法師温泉、
(見てるだけでリラックス出来る最高の温泉の絵ですね)
世界10大温泉に選ばれた宝川温泉などなど、
本当に行ってみたい温泉ばかりです。
それと、あまり詳しくはないのですが、
山のある風景が好きなのでぐんま県本当に大好きです。
そんな数あるハイレベルな温泉地の中で、
今回は日本一の硫黄濃度を誇ると言われる、
万座温泉を目指しました。初めて行きます。
早起きして練馬から関越道に乗って出発です。
渋川インターまで渋滞もなく2時間ほどで着きました。
しかしここからが長いです。一般道というか軽い山道を100キロ近く走ります。
途中で八ツ場(やんば)ダムを通りました。
あまりにもダム湖が青いので休憩。沖縄みたいですね。
以前、この辺りにも川原湯温泉郷という、
温泉街がありましたがこの青い湖の底に沈みました。
道路にあった不思議な形の木。
なんとか保存しようと大切にされてますね。
ガンビーかぁ懐かしいと思ったら、土偶専門店でした。
土偶作りってマニアックですね。
そしてやっと草津まで辿り着きました。
寄り道して「大滝乃湯」という立ち寄り湯に行きました。
ここは前にも来た事がありますが、とにかく最高の立ち寄り湯です。
立ち寄り湯ランキングがあったら全国ベスト5に入ると思います。
「合わせ湯」という面白いお風呂があります。
草津の濃い硫黄泉を心ゆくまで堪能しました。
合わせ湯 HPから |
大滝乃湯
https://onsen-kusatsu.com/ohtakinoyu/
そして更にその先の万座温泉を目指します。
途中「ここは日本なのか?」という雄大な景色の、
浅間・白根・志賀さわやかラインという道を通ります。
標高2000mなのでまだ雪渓が残ってますね。
この辺りは5月でも雪が降るそうです。
途中、硫化水素が吹き出してる所があったり、
本当に火山の上を走ってるんだなという気になります。
一区間でもの凄い硫黄の香りがします。
危険なので駐停車禁止です。倒れてしまいます。
まだエレベーターの中でオナラされた方がマシなんですね。
エメラルドグリーンの湯釜で有名な草津白根山も通りますが、
残念ながら6年前の噴火の影響でまだ立ち入り禁止です。見たかった。
そしてやっと万座温泉に到着!
朝6時半に出発して到着は15時でした。
寄り道しましたけど長かったですね。
今宵のお宿はこちら。万座温泉 日進館さんです。
3つの温泉を有するホテルですが、中でも極楽湯という野趣溢れる露天風呂が売りです。
早速チェックインして荷物を置いて極楽湯に向かいます。
ホテルの玄関を出て少し歩くと見えて来ました。
ワイルドな装い。
では早速素っ裸になってお風呂へ…
写真では拝見してましたけど、
「丸見えやん」というのが第一印象でした。
正面の山に湯畑展望台という所があり、そこに人がいたら丸見えです。
女性のお風呂もそうみたいでした。
ま、見られてどうこう言ってる年でもないので、気にせずに入りました。
開放感は本当に素晴らしいです。
標高1800mですし、これ夜に入ったら星空すごいんだろうなと思いましたが、
生憎、夜は曇ってしまったので入りませんでした。
ただこの辺りは頻繁にクマが出没するそうなので、
夜1人で入るのは別の意味で怖いです。
そしてお湯はやっぱり素晴らしいです。
硫黄の香りがして湯の花が舞う真っ白な濁り湯でした。
ただ日本一濃いか?と言われると、そこまでではないかなと思いました。
もっと強烈な一度入ったら硫黄の香りが2日は取れないような温泉もありますね。
奥日光とか乗鞍高原はそうでした。
ただ万座温泉は源泉の温度が80℃もあるそうなので、
そのままでは入れないので加水しているそうです。
半分ほどに薄まっていて、それでかも知れないですね。
ただお湯の質はなんというか湯上がりにあまり身体が濡れていなくてびっくりしました。
サラッとした湯上がりです。
こうなんと言うか若い頃は汗掻いても、ツラーと汗が流れていってしまいますが、
そんな感じでお肌が若返ったかの様なコーティングがされた気がしました。
年取ると汗がじっとりして嫌ですね。
ツラーじゃなくてベターですよね。
そして夕食を食べて、今度は館内の長寿の湯に入りました。
ここは昔の湯治場の雰囲気があってなかなかいい感じでした。
4本の巨大な木の柱と梁が見事です。
長寿の湯 HPから
温泉の温かさと小窓から吹き込む冷たい風が気持ち良かったです。
夜は結構寒かったです。
そして湯上がりにロビーでコンサートがあると言うので行ってみました。
お名前は忘れてしまいましたが、ぐんま県で活動されているジャズカルテットでしたが、
皆さん本当にお上手でビックリしましたしカッコ良かったです。
中でもピアニストの方はぐんま県のジャズメンで知らない人はいないという方らしく、
本当にアグレッシブでお上手でした。
そしてスペシャルゲストとして呼ばれた、
元このホテルの支配人のおじいちゃん!
なんと御歳86歳!
サックスを吹かれますが、
渋くムーディに、時に速いフレーズも吹いたり、
本当にカッコ良いおじいちゃんでした。こんなおじいちゃんになりたい。
おじいちゃんの活躍もあって観客もやんややんやと大変盛り上がった楽しいライブでした。
温泉入ってご機嫌なジャズが聴けるなんて得した気分になりました。
そして寝る前に最後の万天の湯に入りました。
ここは小さな木の湯船があるだけでしたが、
誰もいなかったのでゆっくりと万座の湯を堪能出来ました。
最後まで誰もいなかったので入浴目線で写真を撮りました。
裸でお風呂の写真を撮る姿って側から見ると異様ですよね。見られなくて良かったです。
こんな絵が飾ってありました。なかなか良いですね。
と予想以上に楽しかった滞在でしたが、
なんとこのホテル、新宿から直行バスが出ています。
そしてそのお値段!!
奥さんメモのご用意は良いですか?
一泊二食付きに最高の温泉と送迎付きで...
なんとお値段¥12800から!!
えぇ〜〜!?
もちろん平日の料金でお部屋も1番狭いお部屋で、
休前日は値段が上がりますが、それにしても安い。
普通に新宿から在来線やバスなどの交通機関で万座まで行くと、
安くても片道4700円だそうです。往復9400円。
差し引き実質3400円で宿泊が出来てご飯も食べられ送迎付き!
食事も高級旅館ではないのでビュッフェでしたけど、
味も質もお値段以上でしたし、育ち盛りのお子様には食べ放題なので嬉しいですね。
そして何より最高の温泉が待っています。
という信じられないプラン。
(よく見たら6月は9300円なんてプランもありました。安過ぎます)
ただ周りに本当に何もないので温泉に浸かるしかやる事がありません。
でも何もしないで山奥でのんびりと好きなだけ温泉に入るというのも最高の現実逃避ですね。
リフレッシュ出来ます。出来なかった時は返品してください。
万座温泉 日進館
https://www.manza.co.jp/
というわけで翌る日、
宿を出発して万座空吹(まんざからぶき)を見に行きました。
もくもくと煙が立ち上り温泉の滝と川が豪快に流れているだけの場所ですが、
本当に地球は何考えてるのかな?という畏敬の念が湧いてきます。
ただ草津や箱根のように観光地化されてないので、
ただただワイルドです。たまご茹でれば良いのに。
他のホテルの温泉にも入ってみたいなと思い、
万座高原ホテルの大きな露天風呂にも行きました。
ここはなんと混浴で女性は湯浴みを着て、
男性は腰にタオルを巻いて入ります。
石庭露天風呂 HPから
女性の湯浴みは肩紐が付いてるワンピースの水着の様な感じですが、
男性はお湯から上がる度にタオルずれてないかなとそっちが気になって、
あまりのんびり出来ませんでした。
温泉入って逮捕されたくないですよね。
色々と小心者の自分には向いてない温泉でした。
それと空いてたんですが、
やたらハイテンションなおじさんにずっと話しかけられて、
「こっちぬるいよ!」とか「こっちお湯の色が違くない?!」とか
「見て見て温泉の川が流れてるよ!もったいないね!」とか、
「あんたは子供かっ!」って感じで全く落ち着きませんでした。
やたらニコニコして嬉しそうなんですけど。
そして名残り惜しいですが万座温泉を後にしました。
ちょっとだけクマ見たかったですね。
帰りにリクエストされてまた草津に戻り、
西の河原温泉に入りました。
ここは本当に大きな大きな露天風呂で最高です。
もう色々な事がどうでも良くなります。
足踏まれても別に良いよ〜って言いたくなります。
周りのロケーションもすごく良いです。
そしてお湯もすごく温まるしお肌もスベスベになります。
草津に行ったら絶対に外せない温泉です。
草津は新宿から直行バス(片道3100円)で行けるので、
割と都内からはお手軽な温泉地ですね。
西の河原温泉
https://onsen-kusatsu.com/sainokawara/
それと伊香保を通り掛かったので、
前から行ってみたかった竹久夢二記念館に行きました。
カッコ良い洋館風建物。
閉館まで1時間なかったのでだいぶ駆け足で見ましたけど、
内装も素晴らしいですが、そこら中で点いてる照明が本当に素敵でした。
ランプのコレクションも良いですね。
ガレとかお好きな方は堪らないと思います。
他にも大きなアンティークのオルゴールが沢山あったり、
大変おしゃれな施設です。
なんておしゃれなイラスト。三越の広告みたいです。
全体的に見ていて日本のカシニョールだなと思いました。
逆です。フランスの夢二がカシニョールさんです。
館内にあった芳名帳を見てると…
なんと竹久ゆめぴ来てました!
色々な所で見かけますね。割と迷惑な人です。
他にも魅力的な別棟がありましたが、残念ながら時間切れ。
それでも大正ロマンを満喫出来た素晴らしい施設でした。
またいつかゆっくり訪れてみたいです。
竹久夢二伊香保記念館
ついでに温泉入って行くかと思いましたが、
もうさすがに十分入ったのでそのまま帰りました。
この週末、心の中で何回ドリフの「良い湯だな」を歌った事でしょう。
沢山の温泉に入れた温泉好きの欲求を溢れるほどに満たしてくれた旅でした。
またいつか他の温泉を訪ねてみたいと思います。
ぐんま県大好き!!
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