遊佐ぴもり

こんにちは、あやはなです。






というわけで、
元祖森ガール!1人ハーブガーデンこと遊佐ぴもりさんの、
春のコンサート「cafe mimo」を見に草月ホールに行って来ました。


遊佐ぴもりさん。
独創的な個性をお持ちで海外で言うケイト・ブッシュさんやエンヤさんみたいな、
ご自身の世界観、スタイルを築き上げたレジェンドです。
他に目もくれずに貫き通す姿勢がかっこ良いですね。 
昔、カップヌードルのCMで使われていた曲、
「地図をください」でご存知の方も多いのではないでしょうか。
なぜかとても惹かれてしまう不思議な名曲です。
異国情緒溢れるイントロや歌詞も良いですが、
この曲、何気にドラムがカッコいいんですよね。


遊佐未森 - 地図をください
https://www.youtube.com/watch?v=zmkPN8xXHU8


そして自分の記憶が正しければ、
日本でまだ馴染みのない極めて初期の頃から、
オーガニックという言葉を使ってた人な気がします。
有機栽培でいいじゃんとも思いましたが、もうすっかり日本中に浸透しましたね。
ベランダでハーブを育てた日本最初の人物という気もします。
本当かどうか分かりませんけど、そんなイメージです。
デビュー当時の森の小人感も凄かったですね。
とにかくナチュラルオーガニックハーバルフローラルな方です。
きっとお家の玄関開けた瞬間ローズマリーの香りがすると思います。


今回、なんとあの谷山ぴろこさんとのライブがあると言う事で、
このお二人のレジェンドの共演はぜひ見てみたい!と思ってチケットを取りましたが、
何を勘違いしたのか谷山ぴろこさんが出演するのは別の日で、
(気付いてからまた買おうと思ったら即日完売…)
自分が取った日はモモンガコンプレックスなる舞踏グループがゲストの日でした。
ちょっとあらら…って思いました。
自分にとっては全く未知のアーティストとの共演を観ることになりましたが、
遊佐ぴもりさんを観るのも初めてなので気持ちを切り替えましょう。
どんな演出なんでしょうか。全く予想も付きませんが楽しみです。



会場に到着。草月ホールのある草月会館エントランス。
なぜか来る度に敵のアジトに乗り込んだ気分になります。
先代家元の勅使河原宏さんは好きなんですが。




隣の公園では桜が満開でした。





開場の1時間も前に着いてしまったので、
会場の裏手にあるドイツ文化会館内のドイツ&オーストリアなカフェでお茶してましたが、
ここがケーキもお茶も美味しいしお値段も立地の割にお安くて良かったです。穴場ですね。
すべてお店で手作りされてるそうです。これで1000円しなかったと思います。





ザッハトルテの中の杏ジャムの層がとても良いアクセントになってました。逸品です。
雰囲気もとても良いです。


そして開場と同時に入場して座席に到着。
端っこですが結構前の席でした。4列目。
というか会場狭いのでどこでもよく見えます。


ホールの壁には勅使河原宏さんの陶板作品が飾ってあります。
思わずよじ登りたくなりますがボルタリング用ではありません。




 
今回はドラムとアコギとピアノボーカルという編成モモンガコンプレックス。
そして定刻通り、遊佐ぴもりさん登場で始まりました…


という事で、色々と書きたい事がありますが、
予想の斜め上を行く、めちゃめちゃ楽しいライブでした。
初めて生で歌声を聴きましたが、


とにかく遊佐さんの歌が上手い!!


芳醇な香り漂う中音から透き通る様な高音まで、
デビュー当時より遥かに魅力的で滑らかに声が出てます。
「僕の森」を聴いた時は圧巻過ぎて口がポカーンとなってしまいました。
まさかCDより上手い生歌を聴けるとは思ってなかったです。
こんな難しい歌なのに余裕も感じられて、とんでもない歌唱力だなと思いました。


親交の深かった舟越桂さんに捧げられた「君の手のひらから」も感動的でした。


遊佐未森 - 僕の森
https://www.youtube.com/watch?v=kv4GsiXw3E4
(遊佐さんらしい曲だとは思ってましたが、改めて聴くとこの曲は名曲過ぎますね)

そして後半に登場した謎のモモンガコンプレックスのお二人。
登場と同時に「ユングフラウ」を歌いながら3人で踊り出しましたが、
これが本当に可愛い踊りで思わず笑ってしまいました。遊佐さん頑張ってました。
そしてバンドメンバーも参加したシュール過ぎる音楽劇も可笑しかったです。


実を言うと予習不足で半分以上馴染みのない曲でしたが、
遊佐さんの一音も全く外さない歌も素晴らしいし、
バンドの雰囲気がすごく良くて、ゲストのモモンガさんも可笑しくて、
アットホームなとても楽しいライブでした。遊佐さんのボーカルはもちろん、
ドラムもギターも燻し銀という感じで本当にカッコよかったです。
全然買う気がなかったTシャツですが、あまりにもライブが良かったので外間デザインの方を記念に買ってしまいました。


お近くの街に「cafe mimo」がいらしたら、
多幸感のある素敵なライブですので、ぜひ遊びに行ってみてください。
これからもまだまだツアーは続きます。
遊佐未森か懐かしいなと思った方、現在は更に素晴らしい歌声が聴けますよ。





今回は聴けなかったですが、遊佐さんの曲の中では、
「東京の空の下」が一番好きです。
数ある「東京」を歌った曲の中でも個人的に上位に入ります。


 十数えて
 目を開いたら
 知らない景色の中で
 風が前髪を巻き上げた


というフレーズは非凡過ぎると思います。
あらゆる時間を行き来するような名曲です。


遊佐未森 - 東京の空の下
https://www.youtube.com/watch?v=HaBQpEK0YSY



天気の良い日に箱根の山道を散歩しているようなこの曲も素晴らしいと思います。
収録アルバム「ブーゲンビリア」はいつもの遊佐ぴもりさんではないですが、
上質なエレクロニカとホッとするアットホーム感が融合した、
気持ちの良い名盤だと思います。



遊佐未森 - 箱根
https://www.youtube.com/watch?v=9gbp0mm5IXY



そして夏になるとこの曲も聴きたくなります。
非常にエモいと思います。
ボーカル、コーラスはもちろん、どこかとぼけた感じのベースも面白いですし、
やっぱりこの曲も何気にドラムが最高です。
イントロからオシャレな音が入りますし、
何気に難しいリズムでオカズもカッコいいですしスネアの音が気持ち良いです。
センス良過ぎると思います。きっとすごい方が叩いてると思うのですが、
残念ですがドラマー詳しくないのでちょっと分かりません。
とかなんとか言って打ち込みだったりして。


遊佐未森 - 夏草の線路
https://www.youtube.com/watch?v=wKz4yvIY-f8






アンビエントなイメージのある遊佐さん。
ライブもそうでしたが、あらためて聴くとしっかりとバンドサウンドなんだなと思います。
普通の人が歌っても凡庸で埋もれてしまいそうな地味な曲も、
すべて遊佐未森というブランドに染め上げてしまう、
そんな素晴らしい個性をお持ちの唯一無二のボーカリストだと思います。





コメント

人気の投稿